Thank you こなつ #8

こなつ一番Thank youこなつ

8月21日

今日は病院に行く日。

こなつの調子は…元気が無い。

昨日までは頭をもたげてくれたが今日は頭を下げたままだった。

でもちゃんと生きている、生きている。ありがとう、ありがとう

朝仕事で畑の草刈りと大根を植えるための土作りをしてきた。

こなつのために植えているサツマイモはツルが異常なほど伸びまくっている。

まさかツルボケかしら? 肥料は与えてないのだけれど… あと1か月もすれば収穫だ。

帰ってくると、いつもは玄関に寝そべっているのだが、今日は茶の間にいる。

ペットボトルの水を交換するがほとんど減っていない。

いつもなら半分以上は飲んでいるけれど水分もとらなくなってきている。

おしっこもわずかしか出ない…

よろよろと歩いてはドサッとすわり横になり眠りにつく。

のどや口が乾いているようだったので口元まで水を持っていくが飲んでくれる様子はない。

今日はみんなのそばがいいようだ。

お昼ご飯を済ませ、キャリーの上半分を開けこなつをそっと入れる。

お父ちゃんの運転で病院へ向かう。

のびのびしていると長さがちょっと足りないのでちょこっとこなつを丸めて入れた。

道中寂しくないようにあごの下を撫でてあげていたが、しばらくすると

もういい

という感じで背を向けられた。

今回は放射線治療を前提としていたので時間外診療となっている。

早めに着いてしまったがすぐに中に入れた。

待合室の中に入るとこなつは病院の匂いを感じ取り

     こわいよー

と言わんばかりにありったけの力を振り絞り抱き着いてきた。

そのまま抱っこして診察室へ。

1週間前は冷静に落ち着いていられたが、今回は違う。

キャリーから抱き上げて診察室に連れていくのに軽くなったこなつに驚き戸惑いを隠せなくなっていた。

前回の診察以降から全く食べなくなってしまったこと、水を飲んでも吐いてしまう、薬も飲ませていない、思いつく限りの変化を伝えた。

こなつは診察台の上では力なく横たわっている。

二つの選択肢

放射線治療を行うか又は何もしない。

こんなに体重や体力も落ちてしまっても放射線治療が出来るのかと驚いた。もちろん全身麻酔に対するリスクもあるが、いい方向に向かうかもしれないという可能性もある。

もう一つは何もしない。

しばらく考える時間をもらった、そして二人で出した答えは……   可能性にかけて

放射線治療を選んだ。

注意事項や連絡先の確認をしてこなつをお願いした。

選んだもののやはり迷いは残った。

本当にそれでよかったのか。

今よりも苦しむことになったらどうしようか。

そんなことが頭を離れなかった。

時間つぶし

店に行ってみても、とても車から降りるて見る気になれず車窓から流れる雲を眺めていた。

時間が経つとともに気持ちも落ち着いてきたのでスタバに行きコーヒー飲んだ。

久しぶりに美味しいと感じた。

最近はコーヒーがおいしく感じなくなっていた。

まさかなにか…と考えていたが、

いつも飲んでいたコーヒーがまずかったことにようやく気付いた。

スタバを出てドン・キホーテへ行へ。

店内を眺めていたら携帯が鳴った。先生からだった

今の状態では放射線治療は出来ない

との連絡だった。

放射線治療が出来なくて少しほっとしてる自分がいる。

お迎え

急いて病院へ向かった、病院前には午後の診察を待つ人が数人いた。

血液検査の結果を丁寧に説明してくれた。

低血糖症になり、急性腎不全を起こしている。

利尿剤を使っておしっこが出るのを待っていたが出てくれなかったようだ。

入院で点滴治療という方法もあったが、入院中に亡くなってしまかもしれない。

それだけは避けたかった。

こなつも知らない所で一匹でいるよりは家族のそばにいたほうがいい… 

これ以上の治療はせず、看取りを選んだ。

先生や看護師さんたちにお礼を言って帰宅の途へ。

病院にいる間呼吸が早かったが、家に近づくにつれ呼吸も落ち着いてきた。

とてもストレスがかかっていたんだなと思った。

帰る間ずっとこなつの小さな手を握っていた。

帰宅

家に着くなりトイレに直行しておしっこをした。

病院では緊張して出なかったのね、水も少しだが飲んでくれた。

やっぱり家が一番いいよね… 安心した表情で寝ている。

もう病院には連れて行かないからね…

もう痛いことしないからね…

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